歯が無いままはダメ!すぐ補綴(ホテツ)しましょう!

豆知識

こんにちは!🦷

今回は、虫歯や歯周病によって歯を残すことができずに、抜かなければならなくなってしまった時、その後の対応について書いていきたいと思います。

多くの人々は歯が病気になって抜けそうな状態の場合は歯医者にかかって抜く場合が多いため、そのまま歯医者から、なくなってしまった部分に代わりの歯を入れる治療を提案されると思います。そして大体の人はその提案された治療を受け入れ、代わりの歯を入れる治療(補綴(ホテツ)治療)を行います。しかし、抜けそうな歯をもうぐらぐらだったからという理由で自分で抜いてしまった場合や、歯医者で抜いて治療法を提案されたのにもかかわらず治療を受け入れなかったり、予約が行きたい時間にうまく取れないと言った理由により治療を先延ばしにする方も一定数います。その場合、歯が無くなってしまった部分は無くなったままであるので噛むことができなくなります。しかし、歯が無くなってしまった後に起こるよくない事はそれだけではおさまりません。

歯が無くなった状態のまま放置していると、どうなってしまうのでしょうか?

今から、時系列的に説明していきます。

①まず歯がなくなってすぐは、当該部分で噛めなくなることで咀嚼能力が落ちるのは当然ですが、無くなった部分の歯が負担していた噛む力(咬合力)が、周りの歯にかかってしまうことで、他の歯の周囲の組織に悪影響を及ぼします。また、もし無くなった歯が前の方の歯ですと、見た目的に良くない状態になってしまったり、歯が無くなった部分から空気が漏れて普段なら発音できる音が発音しづらくなってしまったりもします。

②歯がなくなり時間が経つにつれて、下の画像のような有害事象が発生してきます。歯が無くなったスペースに隣の歯が倒れ込んできたり、向かいの歯が飛び出してきたりします。これによって、次この無くなったスペースに代わりの歯を入れようとするときに治療が難しくなります。また、さらに酷いことに、倒れ込んできた歯は、いつもと違う部分で向かいの歯と噛み合うことになり、かかるべきではない方向から歯に力がかかり、歯周組織にとって大きな負担となる可能性があります。それ故に、一本の歯が無くなって何もしなければまるで『ドミノ倒し』のようにどんどん歯が無くなっていってしまうのです。

参考文献:クラウンブリッジ補綴学 第6版 医歯薬出版

③時間が経つにつれて起こるネガティブなことは、口の外にもあります。いつもと違う噛み合わせになっていくことにより、咀嚼に使う筋肉や顎関節に普段と違う負担がかかり、咀嚼筋痛や顎関節痛が発生してしまうのです。まさか、歯がなくなることでそんな所まで痛くなってしまうのかと思うかもしれませんが、普段慣れない運動をした後には、猛烈に痛い筋肉痛がやってきたりしますよね?(笑)イメージはそれと近い感じです。いつも使わない筋肉を使うと筋肉痛になる。痛くなったら、一旦その慣れない運動はおやすみするでしょう。しかし、歯が無くなっていつもと違う噛み合わせになってしまっても、人間は噛むことをおやすみすることはできません。筋肉痛なのに、無理やりその筋肉を使い続けると痛くなることをイメージすると、いつもと違う噛み合わせでものを食べ続けることで痛くなることは容易にイメージできるでしょう。

①〜③で挙げたように、歯が一本無くなった状態は多くの有害事象を生み出してしまうのです。

そこで、補綴(ホテツ)です。歯が無くなったところに代わりとなる歯を入れるのです。その方法は大きく3つあります。

①クラウン・ブリッジ

②義歯(入れ歯)

③インプラント

この3つの補綴はそれぞれ長所・短所があり、歯科医院によってはそれぞれの説明を丁寧にせずに患者さんに選ばせないまま治療する所もあるでしょう。

歯が無くなった時に、それぞれの治療をよく知っておくことは非常に使える知識となりますので、今後のBlogで紹介します!みなさんでデンタルIQ(歯科に関する知見の深さ)を高めて、より良い口腔内にしていきましょう!

本日もありがとうございました!!!

タイトルとURLをコピーしました